調味料の無添加おすすめは?最初に揃えたい基本のさしすせそ一覧
無添加の食品を生活に取り入れたいと思った時、初めは調味料から揃えるのがオススメです。
調味料を変えた後の料理の味の違いにビックリしますよ!
本物の調味料に変えるだけで「私、料理うまくなった?」と、錯覚するほどです。
偽物の添加物まみれの調味料には、もう戻れません。
無添加調味料は価格が高いイメージがありますが、毎日大量に使うわけではないですし、病気にならない体を作ると考えたら、逆にコスパは良いと思います。
今回の記事は、調味料”さしすせそ”酒・塩・酢・醤油・味噌” 5つの調味料をまとめています。
この記事を見れば、本物の無添加調味料の選び方が分かりますよ。
調味料”さしすせそ”の「さ」は一般的には「砂糖」になりますが、
今回は砂糖ではなく代わりに「酒(料理酒)」のまとめを紹介します。
調味料はなぜ無添加がおすすめなのか?
そもそも調味料なんてスーパーで安いものがいっぱい売ってあるし、それでいいでしょ?って思うかもしれません。
しかし、安価な調味料には、実はたくさんの添加物が入っているんです。
私達は1日約84種類、年間約7.3㎏(1日平均約20g)もの添加物を摂取していると言われています。
添加物を複合・多量に長期間摂取することで、知能低下や精神異常、発がん、アレルギー、奇形、精子減少など、様々な影響を私達に及ぼします。
(日本大学医学部主任教授 塚本昭次郎教授より)
添加物は怖いですね。
すぐに体に異変が起こらなくても、長い時間をかけて体に影響が出てきます。
現在の日本では、ほとんどの食品に添加物が入っており、添加物を全く取らない生活は無理かもしれません。ですが、少しでも体に入れないように気を付けて食品を選ぶことはできます。
原材料表示の「/」(スラッシュ)以降に書かれているのが、食品添加物です。
カタカナで表示されている自然界にないものは要注意です。
購入前に必ず原材料をチェックしましょう。
無添加調味料の選び方のポイントとおすすめを紹介【酒】
原材料が「米、米麹」のみの料理酒を選ぶ
本物の料理酒の原料は、「米、米麹」のみになります。
余計なものが入っておらずシンプルです。
さらにこだわるなら、原料の米も自然栽培のものが良いですね。
食塩が入っていない料理酒を選ぶ
食塩が入っている酒は飲酒ができません。酒税がかからないようにするため(コストを下げるため)に食塩を入れています。
おいしさや健康面を考えると食塩が入っていない料理酒を選びたいですね。
添加物が含まれている料理酒は避ける
原材料表示の「/」(スラッシュ)以降に書かれているのが、食品添加物です。
カタカナで表示されている自然界にないものは要注意です。
- 酒精 →日持ち向上の目的で使用される食品添加物
- 酸味料 →酸味を付けるための食品添加物
- たんぱく加水分解物 →添加物ではないが発がん性の疑いのある物質
短時間で大量に安く生産するために食品添加物は入っています。
健康面を考えると、食品添加物が入った料理酒は避けたいですね。
じっくり丁寧に作られた、おいしくて健康に良いホンモノの料理酒を選びましょう。
酒(料理酒)のおすすめ5選
無添加調味料の選び方のポイントとおすすめを紹介【塩】
天然塩(自然塩)を選ぶ
塩は大きく分けると3種類あります。
- 昔ながらの自然な方法で作られている
- うまみ、甘味がある
- ミネラル(マグネシウム、カルシウム、カリウムなど)多く含まれている
- 「天日」「平釜(釜焚き)」と表記されている
- 化学的製法により塩化ナトリウムだけを取り出したもの
- 塩化ナトリウムが99%以上で、ほとんどミネラルがない
- 大量生産されていて安価
- 「イオン膜」「塩化ナトリウム99%」「立釜」と表記されている
- 輸入した天日塩を海水で溶かして煮詰めた塩
- 塩化マグネシウム(にがり)やミネラルを加える場合もある
- 工程に「溶解」「立釜」と表記されている
製法は、「天日」「平釜」を選ぶ
塩を作るには色々な製法があります。
海から海水を直接くんできて、太陽と風の力で水分を蒸発させて作る方法
海から海水を直接くんできて、密閉されていない釜で煮詰めて結晶を作る方法
大量生産するために、海水から塩化ナトリウムを化学的に取り出して作る方法
原材料名に添加物が含まれている塩は避ける
- 原材料は「海水」だけのものを選ぶ
- 食品添加物の「グルタミン酸ナトリウム」「炭酸マグネシウム」等が入っている塩は選ばない
原材料表示の「/」(スラッシュ)以降に書かれているのが、食品添加物なので表示をよく見て購入しましょう。
塩のおすすめ5選
無添加調味料の選び方のポイントとおすすめを紹介【酢】
原材料が「米」のみの純米酢を選ぶ
日本は米の自給率が100%なので、米から作られる米酢が主な酢になります。
米酢の中でも純米酢がオススメです。
理由は、純米酢は原材料が「米だけ」だからです。
そして純米酢にはアルコールや添加物が一切入っていないからです。
- 原材料が「米」のみ
- 米のみで作られるので、醸造アルコールや添加物が入っていない
- 純米→酒→酢 2か月はかかる
- 栄養価が高くうまみ成分が多い
- 原材料が「米+他の穀物・アルコールなど」
- 米以外の穀物(とうもろこし・小麦)が使われている
- 米→酢(アルコールを使い強制的に発酵させる)
- 2,3日ででき大量生産が可能
- 添加物で味をつける
- 栄養価が低い
ちなみに、スーパーで100円台売られている酢は、米酢ではなく、穀物酢になります。
穀物酢は主な原料が「とうもろこし・小麦」などを使用しているので、遺伝子組み換えやポストハーベスト(収穫後に農薬をかけること)の問題があるのでおすすめできません。
製法は、「静置発酵法」を選ぶ
製法は、「静置発酵法」がおすすめです。
- 樽の中で、ゆっくり時間をかけて自然の力で発酵
- 発酵(2〜3ヶ月)→熟成(数ヶ月〜数年)
- 栄養価が高く、うまみ成分が多い
- 手間がかかるため、大量生産できない
「静置発酵法」を選ぶときは、「伝統製法」「昔ながらの製法」「古式」「長期熟成」「静置発酵」「つぼ造り」などの記載を確認しましょう。
添加物が含まれている調味酢は避ける
「調味酢」は、すでに味つけされている酢で、調理の手間が省けるのがメリットです。
しかし、果糖ブドウ糖液糖や添加物を加えて味を調整しているもので、本来の“酢”とはかけ離れた別物です。
果糖ブドウ糖液糖は血糖値の急上昇を引き起こすため、便利だからと調味酢に頼り続けていると、糖尿病になるリスクが高まると言われています。
ポン酢やすし酢なども調味酢だよ。
酢のおすすめ4選
無添加調味料の選び方のポイントとおすすめを紹介【醤油】
原材料が「大豆(丸大豆)・小麦・食塩」のみを選ぶ
大豆と小麦と塩だけを使い、昔ながらの製法でじっくり醤油を作ると、長い時間(1年以上)がかかりますが、自然の力でゆっくり発酵・熟成され、うまみや深い味わい・香り・濃い色の醤油になります。
短期間で醤油を作る場合、長期熟成によるうまみが引き出せないため、味や色を食品添加物で補わないと、調味料として使える醤油に仕上がりません。
見た目が同じように見えても、食品添加物で無理やり作った醤油より、原材料が「大豆・小麦・塩」のみで作られた本物の醤油の方が味に深みがあっておいしいです。
そして、原材料の大豆は「丸大豆」と記入されているものがよいです。
国内の醤油は脱脂加工大豆が80%以上をしめていますが、本来の旨味やコクを味わえる丸大豆を使った醤油を選びたいところです。
さらに、大豆と小麦は「国産」と記入されているものがオススメです。
外国産の大豆や小麦は、遺伝子組み換えの可能性があり、「ポストハーベスト」と呼ばれる収穫された後に大量にかけられる農薬の問題があります。
製法は、「本醸造」の「天然醸造」を選ぶ
醤油の製造方法は、「本醸造」「混合醸造」「混合」の3つがあります。
- 原料に大豆や小麦、食塩水のみを使用
- 製造工程で早く発酵させるための酵素剤を入れても良い
- 日本で生産されている醤油の8割は「本醸造」
醤油になる前の段階の「もろみ」にアミノ酸液を加え醸造し、製造されたもの
絞った醤油(生揚醤油)にアミノ酸液を加え製造されたもの
混合・混合醸造はアミノ酸液(科学的な旨味・甘味)を加えていることが特徴で、アミノ酸液を入れるタイミングが異なります。
本醸造の中でも天然醸造と記入があるものが、こだわって作られた醤油です。
江戸時代からの伝統的な作り方で、丸大豆・小麦・塩のみを原料とし、酵素や食品添加物を一切使わずに、自然の状態でじっくり1年ほどかけて作ったもの
本醸造も天然醸造も、醤油を作る原料は丸大豆・小麦・塩で同じです。
本醸造と天然醸造の違いは「発酵や熟成を人工的にすすめるための酵素や食品添加物を使っているか、いないか」。本醸造が酵素剤を使って良いのに対し、天然醸造は酵素剤の使用は禁止されています。
天然醸造の醤油は、人工調味料では作り出せない、深いコク・まろやかな味・ほのかな大豆の香りがします。
手間と時間がかかり大量生産に向いていないため、わずか1%未満の生産量になります。そのため価格もお高めですが、「天然醸造」のホンモノの醤油を試してみるだけの価値はあります。
原材料表示に添加物が含まれている醤油は避ける
添加物を使った醤油は、コストを下げるため短期間で大量に作られます。
醤油に使われる添加物の一例
ステビア、サッカリンナトリウム、ソルビトール など
安息香酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル など
カラメル色素 など
アミノ酸、グルタミン酸ナトリウム など
キサンタンガム、グァーガム など
原材料表示の「/」(スラッシュ)以降に書かれているのが、食品添加物です。
カタカナで表示されている自然界にないものは要注意です。
醤油のおすすめ6選
無添加調味料の選び方のポイントとおすすめを紹介【味噌】
原材料が「大豆・麹(米や麦)・塩」のみを選ぶ
味噌の原材料は「大豆・麹・塩」の3種類になります。
大豆と麹を混ぜたものに、塩を加えて、発酵・熟成させたものが味噌になります。
そして、味噌の種類は「米味噌・麦味噌・豆味噌・調合味噌」の4種類になります。
- 大豆に米麹を加えて作ったもの
- 市場の80%は米味噌
- 大豆に麦麹を加えて作ったもの
- 九州、四国、中国地方が主な産地
- 大豆のみを主原料としたもの
- 中京地方(愛知、三重、岐阜)が主な産地。
- 代表的なものに八丁味噌󠄀がある
- 米味噌、麦味噌、豆味噌を2種類以上混合したもの
どの種類の味噌でも、原材料の大豆が「国産大豆」のものを選びましょう。
日本の大豆の自給率は7%とかなり低いですが、原材料に「国産大豆」と記載されている味噌を選んでください。
海外からの輸入大豆を原材料に使っているものは、遺伝子組み換えやポストハーベスト(収穫後の農薬散布)の不安があるので選ばないようにしましょう。
パッケージに穴(呼吸口)がついている味噌を選ぶ
酵母が生きている味噌は、パッケージに呼吸口があります。
容器に詰められた後も、発酵が進んでいて出荷後も色はどんどん濃くなり味も変化していきます。
つまり味噌が呼吸をしているんです!すごいですね。
この酵母の働きによって、より高い健康効果が期待できます。
添加物が含まれている味噌は避ける
原材料表示の「/」(スラッシュ)以降に書かれているのが、食品添加物です。
カタカナで表示されている自然界にないものは要注意です。
味噌に使われる添加物の一例
味を良くするために添加される
色が綺麗に保てるよう添加される
保存料
酵母菌や乳酸菌をはたらかないようにして、容器が膨張して破裂しないようにするため
味噌のおすすめ5選
無添加調味料の選び方のポイントとおすすめのまとめ
無添加の生活を始めたいと思ったら、まず調味料から変えることをおすすめします。
基本の調味料の”さしすせそ”を変えることで、料理が格段においしくなります。
無添加の調味料を選ぶポイントはこの4点です。
- 原材料がシンプル
- 原材料が国産
- 昔ながらの製法
- 添加物が入っていない
無添加の食品を取り入れて、おいしくて健康で安心安全な生活を送りましょう!